オスミウムコーターには欠かせない、四酸化オスミウム結晶についての重要なお知らせです。
過去に推奨品としてご案内をしておりましたオスミウムアンプルについて、想定以上の長さがあり、オスミウムチャンバーに入らないといった事例が報告されました。
報告事例のあったオスミウムアンプルは、
日新EM社製 オスミウム酸1g入り(Cat.No,300)
富士フィルム和光純薬製 酸化オスミウム1g入り(製品コード157-00404)
上記2件です。上記アンプルをお持ちのお客様は、下記に示します規定内の大きさに適合しているかどうかをご確認くださいますようお願い致します。適合していれば問題なくご使用いただけます。
機種別オスミウム室の寸法について
【HPC-20】
HPC-20では、アンプルのサイズ変化に対応できるよう、ある程度余裕を持たせた寸法の設計となっております。装填できるアンプルサイズは直径12.8mm以内、高さ65mm以内となります。
※アンプルオサエを乗せずに収容する場合は、高さ78mm以内まで対応が可能です。
【HPC-1SW・HPC-30W】
HPC-1SW、HPC-30WにてOSK形アンプル割断機構をご利用の場合。
装填可能なアンプルサイズは直径13mm以内、高さ65mm以内となります。
オスミウムアンプルと割断機構に関する事例につきましては次の内容をご承知ください。
くびれの位置が合わない
割断機構はアンプルに対して割断軸を押し当てて割る構造です。そのため、10mm程度位置がずれていたとしても割断することは可能です。
アンプルオサエが入らない
アンプルオサエを乗せるとオスミウム室に納めることが出来ない場合、アンプルオサエは乗せずに収容することが可能です。
アンプルにくびれがない
くびれが存在しない場合、おおよその割断位置に合わせてダイヤモンドやすり等で胴回りに1周キズを入れてください。
アンプルのガラスがばらばらに割れてしまう
上記のように、割断位置がずれていたり、アンプルオサエが無い場合、割断時にオスミウムアンプルのガラスがばらばらに割れてしまうこともございますが、使用上は特に差支えはございません。オスミウム室はアンプル装填後、オスミウムを使い切るまで一切取り外す必要がございませんのでご安心ください。
装填が困難な場合
アンプル形状が合わない、全高が長く、入れることが出来ない場合など、お困りの状況となりましたら一度弊社までご相談ください。
アンプルの購入先について
2024年7月現在、推奨品としましては
キシダ化学 酸化オスミウム1g入り(製品コード000-57911)
使用回数とコストパフォーマンスの観点から、キシダ化学1g入りアンプルを推奨品としております。
キシダ化学オスミウムアンプル参考データ
<商品コード000-57911 1g入り>
胴径:12mm 寸胴型
全高:不定(溶封するため)
※実高さ:55mm~60mm程度(※但し高さの規定はありません)
※くびれ部から下の高さ:26mm程度
※推奨品であってもオスミウムアンプルの形状が予告なく変更される可能性があることを予めご了承ください。
(最新の情報につきましては随時更新して参ります)
オスミウムアンプルの取り扱いのある会社様は以下をご参照ください。
富士フィルム和光純薬様
弊社オスミウムコーターの標準付属品(0.5g入り)です。新しいアンプルはキシダ化学の1g入りをお買い求めください。
日新EM様
※適応寸法をご確認の上ご購入下さい。
応研商事様
海外製アンプルお取り扱いあり。適応寸法をご確認ください。
特殊形状アンプルへの対応例
ポリサイエンス製のオスミウムアンプルへ対応した例です。
くびれが細く割断軸が届かない形状ですが、アンプル形状に合わせた治具を制作し、問題なくお手持ちのアンプルを活用することが可能になりました。
今後のオスミウムアンプルに関するご案内について
今後も最新の情報につきましてはWEBページにて更新して参ります。
ご案内の通り、オスミウムアンプルは溶封で製造されるため、高さに対する規格がございません。そのため、想定を大きく超える長さのアンプルであったり、アンプル容器の変更も起こり得ることを何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。
ご不明な点があればお気軽にお問い合わせください。