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Arガスのご準備について

目次

アルゴンガスの導入について

真空デバイスの装置では、雰囲気ガスとしてアルゴンガスの導入が必要なもの、推奨のものがございます。ガス導入設備においてはお客様準備品となっておりますので、以下をご参考にご準備いただけますと幸いです。

装置とガス設備の接続図例

ガス設備、減圧弁、配管用のチューブはお客様の準備品となっております。
配管用のチューブと減圧弁を弊社でご用意することも可能ですが、ガス設備との接続規格の相違などエラーの要因があります。そのため、出来るだけお客様側にて設備の御準備をお願いいたします。

配管用のチューブについて

装置のArガス導入口は全ての機種において1/4インチサイズの継手になっております。
ガス配管用のチューブの材質は、SUSまたはナイロンチューブを推奨しております。
また、ガス設備から装置までの配管長は3m程度を目安に設定してください。

ニッタ株式会社 N2チューブ
https://www.nitta.co.jp/product/moore/tube/nylon/nylon_detailspace/N2/
品番:N2-1-4/1 外径6.35mm 内径4.57mm 色:黒

アルゴン純度に関する案内

アルゴンガスには純度に応じたグレードがございます。
純度
G3(>99.999vol%)
G2(>99.9995vol%)
G1(>99.9999vol%)
装置に利用されるアルゴンガスの純度は、基本的に一般工業用G3グレード程度であれば利用可能です。

減圧弁に関する案内

装置に導入される際のアルゴンガス圧はおよそ0.05MPaとなっております。
設備側からの減圧弁は、0.05MPaが制御できるものをご準備ください。

減圧弁の型式例を以下に示します。

メーカー:YUTAKA
圧力調整器、FRーⅡSーOPタイプ
低圧側圧力計:0.1MPa
入口継手:W22右フクロナット(※ボンベ の規格により左もある)
出口継手:1/4インチスウェージロックタイプ
ガス種:アルゴン
以上を記 載の上、手配をしていただくのが最もスムーズです。
https://www.yutaka-crown.com/products/general-industry/512/

配管接続に関するご注意

・ガス設備が装置設置場所から遠く、配管の長さが10m以上ある場合
配管内のガス置換に時間を要します。装置の配置を変更するか、ガスボンベを近くに置けるようご検討ください。

・他の分析機器等の装置と配管を分岐して利用する場合
あらかじめ、分岐用のチーズ継手や1/4インチチューブのご用意をお願いします。現地で弊社のサービスマンが分岐のための施工を行う際は他の機器に及ぼす影響については一切の責任は負えません。

・準備不足等で現地での配管が出来ず、後日改めて据付作業になってしまった場合
別途出張費用が生じます。何卒ご理解ご協力のほどお願いいたします。

接続手順の一例

  1. ガス供給元のバルブをCLOSEにしてください。
  2. 減圧弁出口はOPENとし、圧力調整弁も開放状態にしてください。
  3. 装置の真空排気操作を行い、ガスバルブをOPENにして減圧弁内およびガス配管内の空気を真空排気してください。
    この際、装置側のガス圧調整用ニードルバルブはOPENにしてください。
    ターボポンプを搭載している装置については、ターボに負荷をかけないよう考慮頂き、ニードルバルブはCLOSE状態から徐々に開放してください。
  4. 十分に配管内の空気が排出されましたら、装置ニードルバルブをCLOSEし、減圧弁の調整弁もCLOSEにしてください。
  5. ガス供給元のバルブをOPENにしてください。
  6. 流路を確保するため装置ニードルバルブを反時計回りに2回転開放してください。
  7. 減圧弁のゲージを確認しながら圧力調整弁を0.05MPaを示すように調整して下さい。
  8. 装置ニードルバルブを調整し、目的の雰囲気圧力に調整してください。

配管が非常に長い場合の接続手順の一例

  1. 装置の真空排気を行い、ガスバルブをOPENにしてください。
  2. ガス供給元のバルブをOPENにし、減圧弁で0.05MPaを調整してください。
    チューブの先端からは僅かな風を感じる程度で配管内の空気が押し出されてまいります。
    配管が非常に長い場合は少し強めに残留ガスを押し流してください。
  3. 十分に配管内の空気が押し出されたと判断されましたら0.05MPaを確認の上、装置の接続口に近づけてください。
  4. 装置の内部配管内の空気を押し流すように、少しアルゴンガスを流したのち、装置と配管を接続してください。
  5. ニードルバルブを少し多めに開放し、配管内の残留空気を排気してください。
    ターボポンプ搭載装置の場合は負荷を与えないように考慮してください。
  6. 装置ニードルバルブを調整し、目的の雰囲気圧力に調整してください。
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